「アスペルガー症候群」と「プログラミング」の関連性

仕事・就職

プログラマーとしての適性について

プログラマーは自閉的特性のある人に向いている職業だという情報を目にする機会は多いと思います。これについて私の見解は、「設計やプログラミングといった下流工程を担当する割合が大きければ適性は高い」です。極論を言えば、高い収入を期待せずに、下請けのSIerやSESといった形態の企業で、プログラマーとして働く分には適性が高いということです。別の記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。

アスペルガー症候群とプログラミングの関連性について

今回は『プログラミング』と『自閉』の強い関連性について解説していきたいと思います。自閉的な傾向が強い人は、仕事において下記のような特性があるといわれています。

  • 相手の感情や意思把握することが苦手
  • ルールに従順であり、融通が利かない
  • 業務の全体的な流れや物事の過程・背景などを把握せず、指示されたことを指示されたとおりに作業してしまう
  • 臨機応変な対応が苦手

そして、これらの特性はプログラミングやコンピューターの仕組みとぴったり共通しています。

例えば、ティッシュボックスを入院ベッドの位置まで持ってこさせる動作を、人型ロボットにプログラミングしたとします。ただし、人間が鼻を噛みたいという意思があることや、運んでいるものがティッシュであること自体、ロボット自身には把握できません。あくまでも、「5m前に進んで右腕を伸ばして手を強く握り、そのまま5m戻って、右腕を上に高く上げる。」というルール(プログラミング)どおりの動作をするだけです。ティッシュBOXの保管場所が横に10cmズレていれば、人型ロボットは何も持たずに地面を往復するだけです。それでもロボット自身は「指示されたとおりやりました!」と認識します。

本来は「鼻をかみたい人のためにティッシュを運ぶ」ことがお願いしたい「目的」であるにも関わらず、ロボットにとっては「地面を往復して右腕を上げる」という「手段」そのものを「目的」として捉えてしまうため、ティッシュの位置がズレていた場合は、融通が利かず臨機応変な対応をすることができないのです。

こういった作業ロボットのような動作は、自閉の傾向がある人が仕事をする上でも頻繁に起きがちです。上司から業務に対する指示があった場合、素直に取り組むのですが、その作業を「なんのためにやるか」という背景把握しないまま作業をします。自閉の傾向が強い人は、物事の狭い範囲に意識が集中するので、指示れた作業そのものを「目的」として潜在的に捉えてしまいがちなのです。結果的に臨機応変な対応ができず、いつまでも仕事の全体像は覚えられないし、上司からは「指示されたとおりのことしかしない融通の利かない人だ」とあきれられてしまうことが多いと思います。

自閉的特性が強い人は、プログラミング(論理的)思考が得意である

どうでしょう。『プログラミング』と『自閉』が行う仕事は、とっても似ていると思いませんか。自閉的な人の思考回路は、コンピューターの思考回路そのものです。

思考回路が一致しているため、指示されたとおりのことしかしない自閉的な思考の持ち主は、どのように指示すれば人間の思い通りにロボットが動作するのかを想像する能力が長けている人でもあるのです。

先ほどの例で、ティッシュボックスの位置が少しでもズレていた場合に、正しくティッシュを運べないことが判明したとき、多くの人は「ロボットだから、こういう難しいことはできない」「ロボットだから、きちんと所定の位置にティッシュを配置しておかないと」と妥協してしまうかもしれません。しかし、自閉的な思考の持ち主は、「どのように指示されたら、多少位置がズレていてもティッシュを取ってこれるか」とロボット目線で想像することができます。

そして「 5m前に進んで右腕を伸ばして手を強く握り、そのまま5m戻って、右腕を上に高く上げる。 」というプログラムに加え「手を強く握ったとき、自分の指と指がくっついてしまったら握った手を開き、腕の位置をずらして再度手を握ることを何度も繰り返す。」というプログラムを加えると、ティッシュボックスの位置が多少ずれていたとしても、きちんとティッシュを持ってこれるだろうと考えつくことができるのです。(解説:指と指がくっついてしまったということは、ティッシュボックスを掴めていない証拠であるため、指と指がくっつかなくなるまで何度も腕の位置をずらして、手を握ることを繰り返すようプログラミングするのです。)

プログラミングには人によって向き不向きが出やすいと言われますが、自閉の思考回路はプログラミングに直結しているため、アスペルガー症候群の人にとって適性は高いと言えるでしょう。

まとめ

  • プログラミングやコンピューターと、自閉的特性には強い関連性がある
  • アスペルガー症候群の人は、プログラミング的思考が得意である
  • プログラミング自体は、アスペルガー症候群の人にとって適性が高い

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