最初のステップは、職業適性検査から!
仕事をしていて困難さを感じている場合は、まずは職業適性検査を受けることをおすすめします。それぞれの職種に求められる能力は時代とともに変化し、また勤め先によっても仕事内容は左右されるため、確実な保証はできませんが、『R-CAP』という適性検査は非常に高い精度があります。必ず一度は受けてみるべきです。職業適性検査については、詳しい記事を別に作成しているので、参考にしてみてください。
現時点の就業状況を起点に考えよう
自閉の特性を持つ人の中には、マルチタスク(同時に複数の思考を行うこと)ができない人が多いです。現代の一般的な正規雇用の仕事は、マルチタスクが苦手な人にとっては大きな困難を伴います。解決策を模索するために、まずは現時点の就業状況を起点に考えるべきです。
安定した雇用(公務員や大企業の正社員など)で勤めている場合
現時点で正規雇用として就職していて、かつ安定した雇用(公務員や大企業の正社員など)であれば、基本的には転職せずにその場を動かないほうが得策だと思います。収入源が大きくて従業員数・部署が多いほど柔軟な対応が取りやすく、マルチタスクを避けるための業務調整に対して、前向きになってもらえる可能性が高いからです。
マルチタスクの苦手さにより、精神面に支障をきたすレベルで疲弊していたり、上司からの強い叱責を継続的に受けていたりするのであれば、医師に診断書をもらって休職してください。退職を考えたとしても、その前にまずは休職です。眠れない日が続いていて、涙が止まらないなどといった身体的症状を精神科医に伝えれば、診断書を書いてくれるはずです。休職から復帰すれば、ある程度は業務調整をしてもらえるはずです。ハンデをもらうということです。ただし、休職や業務調整は、大きな決断となりますので十分に検討しておく必要があります。別の記事にまとめてありますので、参考にしてください。
無職、または安定してない雇用で勤めている場合
マルチタスクが要求されにくい雇用を目指しましょう。対人コミュニケーションを取る頻度が少なく、業務の範囲が狭い職業を選ぶとよいでしょう。必然的にマルチタスクの頻度が少なくなるからです。
R-CAPの結果にもよりますが、おすすめの仕事は、特別な資格がなければ工場作業員、資格があれば臨床検査技師、コードが書けるならプログラマーあたりです。ただし、これらはあらゆる職種の中で、非常に早い段階でAIや機械に奪われる職業だと考えられますので、可能な限り正規雇用を目指すべきでしょう。これらの職種について、詳しい記事を別に作成しているので、参考にしてください。
まとめ
- 安定した雇用に就いている場合→業務調整の交渉を行う
- 安定した雇用に就いていない場合→対人コミュニケーションを取る頻度が少なく、業務の範囲が狭い職業を目指す




コメント